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【キッチン】フルオーダー製作に決めた我が家のキッチン選びのポイント

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三重県で無垢の注文住宅を建てたヨシヒロです。どうも!

今日はキッチンのプランニングについて書いていきます。いやぁ・・・ここも相当迷いました。(すべての箇所で迷いに迷いながらプランしています・・・)

我が家ではTOTOにするか、タカラスタンダードにするか、はたまたフルオーダーの木製キッチンにするか・・・の主に3択でした。

最終的にはフルオーダーの木製キッチンを導入することに決定するのですが、TOTOのクラッソ、タカラスタンダードのレミューなど既製品にはそれなりの良さもあります。

それぞれのどこがどういいのか?を比較しながら、実際にフルオーダーすることに至った経緯を書いていきます。

あなたのお家のキッチン選びのお役に立てれば幸いです。

キッチン選びの際に気にしておきたい3つのポイント

キッチンはお家の中でもそれなりの面積を占める場所ですし、お料理好きな方や専業主婦(主夫)の方など人によっては滞在時間も長い場所になります。それに加え油や水を使う場所でもあるので、いかに美しく保つか?みたいなところも大事になってきます。

僕が思うキッチン選びのポイントは大きく3つあると思っています。

  1. 収納力・配置
  2. メンテナンスのしやすさ
  3. デザイン

この3つです。それぞれもう少し詳しく説明しますね。

キッチンは収納力とその配置が大事

そんなこと僕が言うまでもなく、大事に決まっているのですが。キッチンはお料理という作業をする場所なので、やっぱり機能性を重視すべきだと考えます。

作業しやすいキッチンは、収納力と収納のレイアウトが自分に合っているかどうか?がポイントです。ここはどこのキッチンメーカーも前面に押し出しているポイントでもありますね。キッチンのグレードによって収納量が変化するものもあったりします(引き出しの奥行きサイズなど)。

メーカー既製品は、収納のレイアウトについては非常によく考えられています。どこのメーカーでもよく考えられた結果として日本人に合うのはこれだ!というレイアウトが採用されていると思うのですが、結果として似たり寄ったりな感じがしますね。

多少のオプション設定はあるものの、多くの日本人に馴染むレイアウトが設定されているので、もしかしたらそれが自分には合わない、という人もいるかもしれません。たとえあなたが日本人だとしても、キッチンの使い方や好みは千差万別ですからね。合わない部分があっても不思議じゃありません。

既製品のキッチンは収納力を重視する印象で、シンクの下も隙間なく収納を配置しているものが多いですが、シンク下にはゴミ箱を置きたいという人も多いんじゃないでしょうか?

シンク下をフリースペースにしてゴミ箱を配置できるプランもありますが、大きな収納を削ってゴミ箱スペースにするか、ゴミ箱スペースは諦めて収納力重視するかの2択・・・みたいな感じです。

収納力とそのレイアウト、どちらも重視して配置したい!というのが世のお施主様の希望だと思いますが、それを叶えてくれるのが後述するフルオーダー製作キッチンなんですよね。

だから我が家は機能性を重視した結果、フルオーダーという選択をすることになったのです。(メーカー既製品とそれほど金額も変わらなかったというのも決め手)

お手入れのしやすさが使い勝手を左右する

2つ目のポイントはお手入れのしやすさです。キッチンでは毎日のように水や油を使いますよね。食品がこぼれたり、タレやソースがあちこちに飛び散ることだってあります。

毎日過ごす家はきれいに保ちたいものですが(新築ならなおさら)、毎日きれいに保てるかどうかはお手入れのしやすさにかかっています。

お手入れのしやすさという点では、素材が大事になってくると思います。後に紹介するタカラスタンダードのホーロー製キッチンなんかはお手入れしやすさ抜群ですね。

サッと布巾で拭き取れる素材かどうかがポイントです。あとは表面形状なんかも大事だと思います。キッチンカウンターの奥の方のデッドスペースを収納にしているパターンなどもよく見かけますが、あまり入り組んだ形をしているとお手入れが大変になりますね。

キッチンカウンター奥の調味料収納例(RoomClipより)キッチンカウンター奥の調味料収納例(RoomClipより)

我が家もフルオーダーキッチンにする!と決めたあと、キッチンカウンターの奥に調味料収納スペースを考えていましたが、最終的には削除して平らにタイルを貼るだけにしました。

他の場所で収納力が十分に確保できるなら、水ハネ油ハネする可能性がある場所はできるだけ平らにしておくのもポイントですね。

デザインはもちろん大事

3つ目はデザインです。デザインをポイントの一番に挙げる方も多いと思いますが、僕は3番目です。基本的にはデザインより機能性を重視したい人間です。

でも、そうは言っても、日々の暮らしの中で頻繁に目に触れる場所ということもあり、デザインも重要です。既製品のキッチンを見ていると、表面の化粧パネルにいくつかのグレードが設定されていますが、このパネルの選定次第でめちゃくちゃ金額が変わるんですよね・・・

パネルの仕様だけで数十万円変わる場合もあるみたいです。驚愕です。でも、逆に言えばデザインを重視したい人はお金を払ってでもデザイン性の高いパネルを選ぶということなので、その重要性がよくわかりますね。

ここはもう好みの問題、というところが大きいので、自分好みのデザインかどうか?で選んでいくしかないのですが・・・

メーカー既製品ではカウンタートップの素材にステンレスや人造大理石など様々なラインナップがあり、色柄も結構選べます。収納部のパネルも木目調のものやラメが入ったものなど、かなり色々あります。

フルオーダー製作キッチンであれば当然、ほぼ自由に設計することができます。ただしお願いする工務店によっては対応してくれない(対応できない)注文もあるかもしれませんので、そこは工務店さんとよく相談してくださいね。

我が家の建築をお願いする工務店『せこ住研』さんは無垢の木製収納+ステンレスカウンター(またはケヤキ材カウンター)というのが定番の組み合わせです。僕はこの組み合わせが心底好きなので、機能性もデザインでき、見た目にも気に入ったフルオーダーを選択することにしました。

メーカー既製品の魅力

我が家ではキッチン選びの際、既製品としてはTOTOのクラッソとタカラスタンダードのレミューが候補になりました。

ここまで「キッチンは機能性が大事だ!」と書いてきましたが、正直、メーカー既製品なら機能性はどこも同じようなものだろう・・・と思っていました。なので、パッと見でかっこいいなーと思ったTOTOと、工務店社長の「既製品にするならタカラスタンダードがおすすめ」という助言をもらって、TOTOとタカラスタンダードを候補として比較しました。

同じようなものだろう・・・と書きましたが、どちらのメーカーにもそれぞれの良さがあります。

TOTOクラッソの水栓機能が魅力的

TOTOはもともと水栓機器メーカーなのだそうですね(ショールームのお姉さん情報)。TOTOといえばトイレ、トイレといえば陶器・・・ということで焼き物メーカーという印象が強かったのですが。

TOTOのホームページを見ると、創業最初には陶器製のトイレを発売し、その後トイレと必ずセットで使われる水栓金具を内製して発売したそうです。かなり早い時期から水栓金具の製造も手がけているのですね。

ということでTOTOは水栓機器にも力を入れているということです。ショールームでもこの部分を推している印象がありました。

TOTOのキッチン周りの水栓金具といえば、「タッチほうき水栓」が有名でしょうか。それから「きれい除菌水」というのも推しポイントですね。

我が家がキッチンの選定をしていたのは世の中で新型コロナウイルスが流行している真っ只中でしたので、除菌というキーワードには特に敏感になっていたかもしれません。

油などで汚れた手で水栓金具を触ることなく手の甲で水の出し止めができて、さらには隣の蛇口から除菌作用のある水が出てくるとなれば、それはいいなぁと思ってしまいます。

タカラスタンダードは素材推し!

工務店社長おすすめのタカラスタンダードは、ホーロー製キッチンで有名です。タカラスタンダードのショールームでお話を伺った限りでは、とにかくこのホーローという素材をめちゃ推しているという印象でした。

ホーロー(琺瑯)とは、金属の表面にガラスを焼き付けた素材のこと。金属の丈夫さや加工性とガラスの美しさや化学的耐久性を兼ね備えた、まさにいいとこ取りの素材です。ちなみにタカラスタンダードのホーローは鉄系金属が使われていて磁石にくっつくのもポイント。

他のメーカーではほぼ扱っていない素材なのだと思います。磁石がくっつくのでマグネット式の収納棚などを好きなようにレイアウトできるし、表面はガラスなので油汚れもサッと拭き取れるというのが売りです。

ホーロー(Wikipediaより)ホーロー(Wikipediaより)

他のメーカーさんでも「油汚れはサッと拭き取るだけです!」と言われ油性マジックで落書きしては消して見せるというデモを見せてもらった気がしますが、あくまで化学的な表面処理によって汚れを落としやすくしているだけです(厳密には間違ってるかもしれませんがそのように理解しています)。

それに比べてホーローの表面はガラスなので、素材そのものとして汚れ落ちがいいんですね。表面処理はゴリゴリ擦っているうちに剥がれていくかもしれませんが、ホーローのガラスが剥がれることはほぼないと思います。

ちなみにタカラスタンダードのショールームでは、お姉さんがおもむろに金たわしを取り出し、「こんな硬いもので削っても大丈夫です!」なんて言いながらガリガリ擦ってました(笑)そこまでしなくても・・・

タカラスタンダードはこのホーロー材を、キッチンの見える部分だけじゃなく裏側のパーツにまで使っているので、引き出し内部なんかも掃除しやすいと思います。

その代わり?というわけではありませんが、個人的にはデザイン製は・・・うーん・・・という感じです。残念ながらあまり魅力を感じませんでした。

さっきも書いたようにデザインは好みの問題だと思うので、ホーローという素材に魅力を感じて、なおかつデザインも気に入ったならタカラスタンダードは個人的にはかなりおすすめです!

フルオーダー製作キッチンの魅力

で、結局我が家はTOTOでもタカラスタンダードでもなく、フルオーダーの製作キッチンにするという結論に至りました。(これだけTOTOとタカラスタンダードの良さを語っておいて・・ですが)

フルオーダーは収納や機器配置を自由に選べるのが最大の魅力ですよね。TOTOとタカラスタンダードをじっくり見比べてきた結果、収納レイアウトと水栓金具をTOTOクラッソのものを使い、素材はホーローで作りたい、みたいなことになってきました。

まぁ無理な話なんですけど。

ただTOTOの収納レイアウトでも1つ納得いかないところは、シンク下にゴミ箱を配置できないことでした。オプションで選択することはできましたが、そうすると大幅に収納量を減らすことになりそうでした。

そうなるとやっぱり収納レイアウトは自分好みにデザインしたくなってきます。さらには素材にもこだわっていこうとなると、もうフルオーダーするしかありませんよね。

フルオーダーするととんでもない金額に跳ね上がってしまうのでは?!というのが懸念点でしたが、TOTOクラッソ(キッチンのシリーズの中ではハイグレードモデル)と同じか、内容によっては安くできるかも?みたいなことがわかってきたので、その辺りで思い切ってフルオーダーの決断をしたのでした。

フルオーダーする際、素材に関してはホーローパネルを使いたかったのですが、残念ながらタカラスタンダードでは素材そのものは売らないというスタンスでしたので(当たり前かもしれないけど)、ここは工務店のスタンダードである無垢の木材でいくことにしました。

無垢の木材は掃除のしやすさという観点ではちょっと未知の領域です。間違いなくステンレスやホーローに比べれば清掃性は落ちると思うのですが、プラスに捉えれば使うほどに味が出てくる・・とも言えます。

まぁ最後は自分を納得させるためにプラス思考になって決断をしました。メンテナンス性と収納配置を天秤にかけたら、どちらかと言えば収納配置の方を優先したかったので。

ホントに、家づくりでは何を優先するか?をたくさん決めていかなきゃいけないので脳みそが忙しいです(汗)

我が家のキッチンプラン大公開!

散々色々書いてきましたが、我が家のキッチンプランをここに大公開!しておきます。我が家のプランニングで大活躍している3DモデリングソフトSketchUpを使って描いた図です。

実際の完成品についてはこのブログのInstagramなどでご紹介していく予定ですので、ぜひインスタの方もフォローいただけると嬉しいです!

このキッチンのモデルを見ていただくとわかるように、シンクの下は半分くらい収納で、半分くらいはゴミ箱が置けるようになっています。まさに、十分な収納量確保とシンク下ゴミ箱の設置という両方を実現したカタチになります。これができるのがやっぱりフルオーダーの魅力ですね。

ちなみに、収納のレイアウトについてはTOTOクラッソがいいな〜と思っていたので、クラッソの引き出しサイズやレイアウトを参考に自分でモデルを描きました。

そしてこのモデル図をもとに、工務店の設計士さんに実際に使用する材料の板厚など詳細を考慮して最終的な図面を書いてもらった、というわけです。

実際このレイアウトで使いやすいのかどうかは、正直完成した家に住んでみて数年使ってみないとわからない部分もありますので、使用感みたいなところはまた追々追記していきたいと思います。

完成形

実際に完成したキッチンはこちら。自分が描いたプランが形になるって、とても嬉しいものです。完成後、唯一失敗したな~という点は、換気扇の高さです。身長173センチの僕がコンロの前で頭を下げると、換気扇の角に頭をぶつけます・・・これは盲点でした。

撮影:建築写真家 田岡伸樹氏(写真をクリックすると田岡氏のWEBサイトへ移動します)
撮影:建築写真家 田岡伸樹氏(写真をクリックすると田岡氏のWEBサイトへ移動します)

おわりに

色々と書いてきましたが、キッチンを選んだり設計したりする上では収納力とそのレイアウトを重視しつつも、素材やデザインにもこだわって・・・ということでかなり要望モリモリの設計となりました。

こんなオーダーにもずっと付き合ってくれる工務店の設計士さんにはホント感謝です。なんとか実現しようと色々細かい仕様を提案してくれたり、実際にパース(3Dモデル)を描いて見せてくれたり・・・ホントホント、感謝です。

そして、最後までこの記事を読んでいただいたあなたにも感謝です!ありがとうございます。何か一つでも、あなたの家づくりのヒントになれば嬉しく思います。

三重県で無垢の家を建てるなら・・・
無垢の家 外観 建築中

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一切の妥協を許さない素材へのこだわり。
建築士と一緒につくりあげる無垢の家。

我が家は『せこ住研』の無垢の家です。